2021年8月19日、シンガポールのデンプシーヒルにアイスクリームをテーマとした体験型のアミューズメントスポット『ミュージアム・オブ・アイスクリーム』がオープンしました。
アメリカNYから話題沸騰でやってきた、このミュージアムの行き方・見どころを徹底的にご紹介します。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム 基本情報
のべ100万人以上もの人が訪れているという、NYで大人気のフォトジェニック・スポットが「ミュージアム・オブ・アイスクリーム(Museum of Ice Cream=MOIC)」。パステルピンクを基調とした夢のようなポップな空間が「インスタ映えする!」と話題になったミュージアムです。このミュージアムが2021年8月にシンガポールにやってきました。
ミュージアムといっても、展示物を眺めるだけでなく、アイスクリームを知って・食べて・撮って・跳ねて・スプリンクルのプールに飛び込んで・・・子どもから大人まで楽しめる遊園地ようなミュージアム。
オープンした場所は、シンガポールのデンプシーヒル。英国統治時代のキャンプ跡地だったこのエリアは、緑深い丘陵地におしゃれなレストランやショップが集まるエリア。そんなデンプシーヒルに突如現れたピンクと赤の建物。約5,600平方メートルの敷地にピンクの空間が広がります。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム Q&A
公式サイトには所要時間60分~90分程度とありますが、実感値としては平日は60分~90分、休日なら90分~120分程度。
空いている平日に来館し、写真スポットやアイスクリームでも並ばず、ひと部屋ひと部屋を通り抜けるように短い観覧時間で歩いた場合、30分程度で歩ける施設です。
子どもが楽しめるエアートランポリンやユニコーンの大きなプレイスペースもあります。写真に興味がなくても、体を動かして遊べる年齢の子どもにはオススメのスポットです。
ベビーカーでの観覧はできません。2歳以下は無料で入館できますが、部屋をつなぐ通路はそれほど広くないため、ベビーカーは不可。抱っこひもで移動している姿が見受けられました。ベビーカーはエントランスに置くことが可能ですが、無人なので、損傷・盗難・紛失は自己責任とされています。
トイレは、エントランスに1か所しかありません。そのため、観覧中にトイレに行きたくなった場合は、入口まで部屋を戻るか、既に出口近くにいるときは、出口からいったん建物の外に出て、屋外からエントランスにアクセスする必要があります。(腕に入館の目印となるバンドをつけているため、トイレ後の再入館も可能)
ガイドはつきません。最初に10人くらいずつ集められ、スタッフの方からの簡単なオリエンテーション(館内の注意点とテンション上げ)がありますが、グループ行動を求められることはなく、それ以降は自由に館内を見ることができます。各部屋にスタッフさんはいますが、部屋の説明も特になし。各自が自由な解釈で自由に楽しむ場となっています。
館内は自由に動くことが可能です。部屋ごとの時間が決まっていて、時間で次の部屋に送られてしまうようなこともありません。アイスを食べる場所や写真スポットが混んでいるような場合は、スタッフさんからも、いったん飛ばして先の部屋を見てからまた戻ってくることを勧められます。
はい。問題ありません。アイスクリームは自動的に渡されるものではなく、配布しているスタッフさんのところに欲しい人が自分で行ってもらう仕組み。また、入館前にアレルギーがあるかどうかを口頭で確認されます。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム 入館方法
事前にオンラインでチケットを購入し、予約時間のほぼオンタイム(※)にエントランス前の廊下(階段下)に並んで入館を待ちましょう。※エントランス前に多くの人が溜まってしまうことを避けるため、公式サイトでも「Please arrive on time」と書かれています。
制服を着たスタッフさんが来たら、スマホの画面でオンラインチケット購入完了メールの添付ファイルにあるQRコードを表示し、スタッフさんに端末でスキャンしてもらいます。
その際、口頭でアレルギーがないか質問されますが、ナッツなどにアレルギーがあっても入館は可能。正直に答えていただいて構いません(その場合、必要な注意事項が伝えられます)
手続きが完了したら、腕に巻く紙のバンド(アームパス)を受け取り、各自テープをはがし腕に巻いてスタンバイ。スタッフさんの誘導で10人くらいずつ入館し、エントランスホールで簡単なオリエンテーションを受けます。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム 館内紹介
フォトジェニックな部屋・撮影スポットが続く館内を入口から順にご紹介します。
はじめに自分のアイスクリーム・ネームを決めよう
最初の部屋に入る前に、シールに自分の「アイスクリームネーム」を記入するところからスタート。壁には、自分の名前やイニシャルとアイスクリームのフレーバーを組み合わせた名前が貼られているので、えっ!?何にしよう?なんて心配はご無用。参考にしながら書くことができます。(書かなくても・貼らなくても入室可能)
スタッフさんから見えるところに貼っておくと、「あなたのアイスクリームネームは何?」「好きなアイスクリームの味は○○なの?」などと自然と会話が生まれます。
アイスクリーム・トリビアの部屋
最初の部屋で目を引くのが、壁に備え付けられた端末。こちらは、タッチパネルでアイスクリームを作画し、自分のメールアドレスに送ることができる機械。
あなたの描いたアイスクリームも壁の大型ディスプレイに表示されるかも。
アイスクリームコーンのボールスロープ
次の部屋は、お城の屋根ようなアイスクリームコーンが印象的な部屋。実は、このアイスクリームコーン、足元からボールを入れてぐるぐるとハンドルを回すと、上からボールが転がり落ちていく仕組み。
ボールが大きな音を立てて転がり落ちていくので、小さいお子さんでも楽しむことができる部屋です。
パステルピンクのビーチリゾート🍧
次の部屋は、カリフォルニアのビーチをイメージした部屋。ヤシの木やビーチハウス、サーフィンボードがディスプレイされています。
そして早速、1つ目のアイスクリームをGET。
マグネットウォールの部屋
次の部屋は、白いマグネット文字で覆われたピンクのマグネットウォールが特徴の部屋。ここでは、セルフィ―の背景になるメッセージや名前・日付を壁に残すことができます。
マグネットで名前を書く?メッセージを書く?それとも・・・秘密の暗号?
レトロなScream's Diner🍧
次の部屋は、ピンクのジュークボックスや電話が映えるレトロなアメリカンダイナー。
Scream's Dinerと書かれたその部屋では、ソフトクリームを食べることができます。トッピングはカラフルなスプリンクルで。
カウンターのハイチェアに座って、おしゃれにいただきます。
エアートランポリンの城
次の部屋は、待ちに待ったトランポリンの部屋。靴を脱いで、鞄を置いて、GO!
子どもだけでなく、大人もスマホ片手に跳ねて、転んで、みなさん楽しそうにしていました。
Potongアイスの部屋🍧
アーチの通路を抜けると、次の部屋はPotongアイスをモチーフにした部屋。大きなPotongアイスに座ったり、抱きついたり、食べるマネをして写真を撮ったり。
この部屋でいただけるのは、もちろんPotongアイス。
ユニコーンプレイグラウンドとプレイスペース🍧
階段の右のカーテンは鏡で囲まれたダンスフロア。階段を上がるとプレイスペースが広がります。
バナナやサクランボのスイングに座って写真を撮ったり、カートに乗って運転するポーズをしたり。大人も子供も大忙し。
このバナナスイングは撮影用なので、元気に遊びたいなら、ユニコーンプレイグラウンド。このユニコーンプレイグラウンドは、Toa Payoh(トアパヨ)にある有名なDragon Playgroundにインスパイヤ―されて作られたモノ。骨格のようなリング状の橋が、ドラゴンをモチーフにしたトアパヨの遊具とそっくりです。
ここではウエハースサンドアイスをGET。
ネオン・アイスクリームの迷路
そろそろ終盤。プレイスペースで遊んだあとは、鏡張りに大きなアイスクリームライトが映り、どこまでも続くように見える不思議な迷路を抜けると、
10,000本のバナナ・トンネル
10,000本ものカラフルなバナナで埋め尽くされたトンネルが現れます。
このバナナ、ゴムのようなスクイーズのような柔らかい素材でできていて、とっても本物っぽい。「なぜ、ここでバナナ??」という疑問はありますが、暗い迷路とのコントラストで、不思議と明るい現実の世界に引き戻される感覚になります。
クラフトルームでアイスクリーム・トラック作り
そして、最後から2番目の部屋が、クラフトルーム。印刷された厚紙を切り離して、アイスクリームトラックを作ります。
切り離すのは子どもでも簡単。ハサミもノリも使いません。切り込みの入った点線で切り離し、山折りした端を差し込むだけで自分だけのアイスクリームトラックが完成。
ここではアイスクリームではなく、持ち帰り可能なスイーツをいただけます。
スプリンクルプールにダイブ!
最後がお待ちかね。MOIC名物のスプリンクルプール。靴を脱いで、荷物を置いたら、大人も子供もスプリンクルプールに飛び込もう!
人数と滞在時間をコントロールしているので、混雑しすぎることはありません。安全に埋もれて、泳いで、ふざけて、写真を撮ることが可能。
出口はミュージアムショップへ
これでアイスクリームの旅は終了。スプリンクルプールをでて、この通路を出ると出口。この扉は、ミュージアムショップにつながっています。
アイスクリームが食べられるのは何か所?
アイスクリームが食べられるのは4か所+最後に1スイーツ
ミュージアムを訪れるタイミングによって、提供されるアイスクリームのフレーバーが異なるようです。みなさんは、どんなアイスが食べられるのかな!?私たちの体験を参考までにご紹介します。
パステルピンクのビーチリゾート
◆ チョコレートアイス
◆ ピニャコラーダアイス(※)
※アルコールが効いているので、子どもは不可
レトロなScream's Diner
◆ アップルパイ味のソフトクリームにトッピング(※)
※トッピングはレインボースプリンクルかクラッシュナッツの2種類から選べました
Potongアイスの部屋
◆ 黒もち米とココナッツミルクのカットアイス(Potong)
Potongアイスとは、Potongはインドネシア語で「カット」を意味する言葉。Pulut Hitam Potong という、黒もち米にココナッツミルクと砂糖を加えたインドネシアのデザートをアイスにしたものが提供されています。日本人に分かりやすく味をお伝えすると、イメージはココナッツミルク風味の小豆アイスです。
ユニコーンプレイグラウンドとプレイスペース
◆ ライチ・バンダンアイスのウエハースサンド(ピンク)
◆ タロ・ミルクティーアイスのウエハースサンド(パープル)
クラフトルーム
そして、最後にアイスクリーム・トラックを作るクラフトルームで、カラフルなブリスボール(ドライフルーツやナッツなどの自然素材を原料に作られるボール状の菓子)がもらえました。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム ここに注意!
屋内施設で暑さも雨もしのげ、インスタ映えして子どもも楽しめるとっても魅力的な施設ですが、実際に行ってみて、特に子ども連れの方に「これはお知らせしたい!」と思ったポイントがいくつかありました。
トイレはエントランスの1か所のみ
60分~90分の観覧時間が想定されていることもあり、トイレはエントランスに1か所しかありません。お子さんをお連れの場合は、まず初めにトイレを済ませてから回ることをおすすめします。
エントランスのトイレは、3種類。写真左から、男性用(車いす可)、車いす用トイレ・赤ちゃん用のチェンジングステーション、女性用(車いす可)。おむつ替えもここでできます。女性用トイレについては、個室が数多くあるので、急いで行ったけど空いていなくて長く待たされるといった心配もありません。
観覧中にトイレに行きたくなった場合は、入口まで部屋を戻ってエントランスのトイレに行くか、既に出口近くにいるときは、出口からいったん建物の外に出て、屋外からエントランスにアクセスすることもできます。(腕に入館の目印となるバンドをつけているため、トイレ後の再入館も可能)
飲み物の提供はなし
館内では、最大6種類のアイス+1スイーツを食べることができますが、残念ながら飲み物の提供はありません。口がかなり甘くなるので、各自でお茶や水などのボトルを持参するのがおすすめ。館内で買うことはできません。
お手拭きの提供・手洗い場はなし
特に小さいお子さんがいる方は、アイスクリームで汚れた手や口を拭くためのティッシュやウエットティッシュが便利。Potongアイスやウエハースサンドは紙ナプキンで提供されますが、その他、カップアイスやソフトクリームはそのままのお渡し。
観覧中は汚れた手や口を洗う場所もないので、施設や展示を汚さないためにも、お手拭きを持参いただくことをおすすめします。(手を洗いたい場合は、エントランスのレストルームを使うことになります)
席がないとアイスクリームが食べられない
途中で何か所もアイスクリームがもらえる部屋がありますが、配布スタッフさんを見つけて「アイスクリームくださーい!」と行くと、必ず聞かれるのが『お席は確保されていますか?』
安全対策として、アイスクリームの食べ歩きは禁止。アイスクリームがもらえる部屋には、必ずベンチや椅子が用意されていて、そこに座って食べるときだけマスクを外すことが可能。食べ終わってから移動するルールとなっています。席が空かない限り、アイスクリームをもらうことはできないので、要注意。アイスクリームがもらえる部屋に入ったら、まず、席を確保しましょう。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム 予約方法
チケットは、オンラインから予約購入します。
チケットの価格は、来場グループの人数によって変わり、デザートやアクティビティ込みで 38SGD(約3,100円)から。2歳以下は無料で、タイムスロットは30分単位となっています。
ミュージアム・オブ・アイスクリーム への行き方
最後に、肝心の行き方をご紹介します。ミュージアム・オブ・アイスクリームがあるのは、デンプシーヒルの南のエリア。
複数の駅からアクセス可能ですが、どの駅からも歩くと30分以上かかるため、最寄りの駅からタクシーかGrab、あるいはバスで行くのが現実的。
最寄り駅からミュージアム・オブ・アイスクリームに直接行く、あるいは、デンプシーヒルのレストランエリアからなら徒歩数分なので、デンプシーヒルで買い物や食事を楽しんでから移動されることも選択肢の一つです。
最寄りのMRT(近い順)
- クィーンズタウン(イースト・ウエスト・ライン)
- ファーラー・ロード(サークル・ライン)
- コモンウェルス(イースト・ウエスト・ライン)
- ホーランド・ビレッジ(サークル・ライン)
最寄駅からの距離は、直線で約1.5km(道なりで約3.5kmくらい)とどこでもあまり変わりません。ご自宅や滞在場所から一番便利な駅をお選びいただくと良さそうです。最寄駅からタクシーまたはGrabを使った場合の所要時間は、約10分程度です。
最寄りのバス停
ミュージアム・オブ・アイスクリームに行く場合、最寄りのバス停はCSCデンプシークラブハウスになります。バス停からミュージアム・オブ・アイスクリームまでは徒歩約9分。
このルートだとちょうどデンプシーヒルのレストラン・ショッピングエリアを横切ることになるので、食事やお買い物を予定されている方には良さそうですね。
Museum of Ice Cream Singapore
100 Loewen Road、Dempsey、Singapore 248837
www.museumoficecream.sg
スプリンクルのプールに飛び込んでみたい!という方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。参考になればうれしいです。