シンガポールでも美味しいご飯が食べたい!!!
入国後2週間のホテル隔離で、提供されるお弁当のご飯が全て長粒米という生活を経験し、日本で食べていたあの”ふっくらもちもち”の炊きたてご飯のありがたさ・美味しさを再確認しました。
しかも、インター校では毎日お弁当必須。日本の保育園は給食だったので、我が家における炊飯器の必要性・重要性がシンガポールに来て格段に上がりました。
日本人の主食であるお米を炊くのに欠かせない炊飯器。シンガポールでは、どこでどんな炊飯器が買えるの?どうやって選べばいい?そもそも、美味しく炊けるの?という引越し前のギモンにお答えします。
シンガポールでも日本のご飯が食べたい!ときの選択肢
炊飯器を日本から持っていくか、シンガポールで買うか・・・選択肢は大きく分けて3つ。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 日本で使っている炊飯器をシンガポールに持っていく
- 海外向けの炊飯器を日本で購入し、引っ越し荷物として送る
- シンガポールで、海外向けの炊飯器を購入する
選択肢① 日本で使っている炊飯器を持っていく?
結論から言うと、シンガポールでは日本メーカーの炊飯器が十分買えるので、日本から炊飯器を持っていかなくても困ることはありません。
ただ、日本で人気の高級炊飯器のラインナップは少ないので、お米の炊き方にこだわりがあり、日本から持ってきた炊飯器をシンガポールで使いたいという方は、変圧器と変換プラグがあれば日本の炊飯器を使うことも可能です。
日本の家電は、電圧100V。プラグの形状はAタイプなのに対し、シンガポールの電圧は220~240V、プラグはBFタイプ。100Vの炊飯器に240Vの電気を流すと、一瞬でショートしてしまうので必ず変圧器を使用ください!
「変圧器」といっても、電気屋さんで売っているような旅行用の変圧器は使えません。炊飯器の消費電力は一般的に1000~1600W。変圧器を使ったのに壊れた・・・という声がよくあるのは、そのためです。
変圧器を使えば日本の家電がそのまま使える反面、大きな変圧器には次のようなデメリットがあります。購入を検討する際の参考にしてください。
① 変圧器の値段が高い
(対応できるワット数にもよりますが、だいたい1台2万円~5万円)
② 重い・大きい・場所をとる
(重さ約6~7kg。3000Wまで対応可能なものは10kg程度。キッチンの炊飯器の横に常にどっしり鎮座することになります)
③ ブレーカーが落ちる場合がある
家のコンセントのブレーカー容量が小さい場合、変圧器の電源プラグをコンセントに差した際にブレーカーが落ちる場合があります。これは現地の家次第なので、日本で変圧器を購入する時点で確認することは難しく、使えることを祈るしかありません。
家電にはそれぞれ5年~10年の寿命があるもの。
シンガポールにいる間に日本から持ってきた家電の寿命が来て買いなおすことになったら、結局変圧器いらなくなるし・・・と、多くの家電が購入して7年経っていた我が家では、日本で使っていた家電をシンガポールに持って来ることはしませんでした。そのため大型の変圧器も持っていません。
駐在などで”シンガポール滞在が2年間”などと決められている方は、変圧器を購入して日本の家電をそのままお使いになった方がメリットが大きいと思います。
選択肢② 海外向けの炊飯器を日本で購入し、引っ越し荷物で送る?
変圧器不要という意味では、海外向けの炊飯器を日本で購入し、引っ越し荷物として送ることも1つの選択肢ですが、そもそも日本国内で買える海外向けの炊飯器は数が限られていて、シンガポールで探した方が商品数は多いくらいです。日本国内で買ったからと言って、海外向けの炊飯器であれば、やはり国内向け高級炊飯器ほどの炊きあがりは期待できません。
シンガポールの電気屋さんやオンラインでもすぐ入手することができますので、日本からわざわざ送り、1ヶ月半かかる船便を待つ必要はないと思います。
選択肢③ シンガポールで海外向けの炊飯器を購入する
シンガポールでは、象印、タイガー、日立、パナソニック、東芝といった日本のメーカー、フィリップスやティファールといった欧州系メーカーの炊飯器を買うことができます。
シンガポールで買える日本メーカーの炊飯器は、いずれも海外ユーザー向けに作られたものなので、日本国内ユーザーを対象とするこだわりの詰まった高級炊飯器には劣るかも知れませんが、それでも十分おいしく、日々の食卓で炊きたてごはんの幸せを感じられると思いますよ。
象印 https://www.zojirushi.sg/rice_cookers.html
タイガー https://tiger-sg.com/eng/product/1-rice-cookers
我が家は象印の$400程度の炊飯器を買いましたが、正直、それまで日本で6年間使っていた高級圧力IHよりおいしく炊けました。炊飯器の内窯の寿命は3年ほどなので、「新しい炊飯器って美味しい!」が実感です。
シンガポールでの炊飯器の選び方
炊飯量で選ぶ
何人家族かだけでなく、シンガポールの新生活において1日に何回、1回で最大何合炊くのか、人数や食べる量、生活シーンを目安に大きさを選びます。
日本で生活する場合、1人暮らしなら3合、3人家族なら5.5合、4人家族なら5.5合以上がおおまかな目安と言われています。うちはまだ子供が小さく、今は「4人の夕食+翌日の子ども2人のお弁当」の分を合わせても最大で3合までしか炊かないので、余裕をもって5.5合炊きを購入しました。
お子さんのお弁当が関係ない一人暮らしや夫婦だけのご家庭で、日本にいたときより外食の割合が増えそうという方は、大きな炊飯器は不要かもしれませんね。
おいしく炊く目安は容量の8割
大は小を兼ねないのが炊飯器。
お米は、釜の中でしっかり対流するように炊飯量の7割~8割程度を炊くのが一番おいしいと言われているので、例えば、1合のお米を10合タイプの炊飯器で炊くと美味しさは半減、電力消費も無駄になってしまいます。
炊飯器の寿命はどれくらい?
使い方や商品によって異なりますが、内窯の劣化は早く、3年~5年と言われています。
美味しいご飯が食べたい方は、駐在や移住期間が3年を超える場合、1台の炊飯器で過ごすのではなく、お子さんの成長にあわせて買い替えるのもありかも知れません。
加熱方式で選ぶ
炊飯器には大きく3種類の加熱方式があり、それぞれにメリットデメリットがあります。
マイコン → IH → 圧力IH の順に美味しくなり、同じ順で価格があがります。
加熱方式 | 火力 | シンガポール での価格目安 |
海外向け機種の ラインナップ |
味・食感 | 美味しさ |
---|---|---|---|---|---|
圧力IH | 圧力をかけて100℃以上の高温で炊く | $800- (6万5千円-) |
非常に少ない | ふっくら もちもち |
★★★ |
IH | 電磁力によって内釜全体を発熱 | $450-$800 (3万6千円-) |
少ない ※日本ではコレが主流 |
しっかり | ★★☆ |
マイコン | 内釜の底をヒーターで熱するので弱め | $200-$500 (1万6千円-) |
多い ※日本では少ない |
固め | ★☆☆ |
海外対応の炊飯器でも同じく、マイコン、IH、圧力IHの3種類。ただ、その製品ラインナップには違いが。
象印やタイガーのWebサイトを見ると、
日本国内では高価格帯商品が人気で主流は「IH炊飯器」、次に多いのがさらにその上位モデルの「圧力IH」。「マイコン」タイプは数が少なく、近年は減少傾向にあります(主にコスパ重視の一人暮らしむけ)。
それに対し、海外向け商品では、手入れが楽でリーズナブルな「マイコン」タイプが依然として多く取り扱われています。最近日本で人気の、内窯や高火力にこだわった高級炊飯器はわずかしかありません。
また、価格で言うと、海外ではマイコン式炊飯器であっても価格設定が高めとなっています。
シンガポールでは炊飯器はどこで買える?
おすすめはオンラインを含む下記4つ。
シンガポールの大型ショッピングモールでは必ずと言っていいほど家電量販店が出店しているので、近くのお店に足を運んで買うことも、手軽にオンラインで買うこともどちらも可能です。
日本の炊飯器を持っていくべき?それとも、日本で海外仕様の炊飯器を買って持っていくべき?・・・と悩んでいる方がいたら、「持っていかなくても大丈夫!現地でも十分選べるから」と教えてあげたいと思い、この記事を書かせていただきました。
炊飯器は、製品ごとに特徴が違います。現地で使える製品の中から、各メーカー、製品の特長を比較し、ご家庭に合ったものを見つけてくださいね。
この記事が、これからシンガポールに引っ越して来られる方のお役に立てますように。