マリーナベイサンズのすぐ目の前にあり、空に向かって大輪を咲かせているような白く美しい建物が、アートサイエンス・ミュージアムです。
そこには日本のチームラボによる常設展示FUTURE WORLD があります。
子供も大人も楽しめるワークショップが満載の最先端スポット。行ったつもりでぜひご覧ください。
アートサイエンス・ミュージアムとは?
アートサイエンス・ミュージアムは、マリーナベイ・サンズが運営する総合リゾート内にあるミュージアム。2011年2月にオープンした芸術と科学をテーマとする世界初のミュージアムです。
大輪の蓮の花をモチーフにした建物は、イスラエル出身の建築家モッシュ・サフディ氏によるもの。この方、なんと2019年4月にオープンしたシンガポールの国際空港の大型複合施設ジュエル・チャンギ・エアポートの設計者なんですって。サフディさんって、すごい方ですね。
空に向かって広がる花びらは、高揚感をもって未来を見つめている、シンガポールの精神そのものを表しているそうです。
蓮の花をモチーフにした建物の下に、さらに取り囲むように蓮池が広がります。
アートサイエンス・ミュージアムへの行き方
マーライオン、シンガポールフライヤー、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイなどの観光スポットからアートサイエンス・ミュージアムまでは徒歩15分以内。シンガポールを代表する観光スポットが”ぎゅっ”と集まっているエリアです。
Grabで行かれる方もいると思いますが、電車で行く場合は、サークル線のベイフロント駅からマリーナベイ・サンズのショッピングモールを通って、ウォーターフロント・プロムナードから徒歩で行くことができます。
電車(MRT)
- ベイフロント駅(出口D) 徒歩7分
- ベイフロント駅(出口B) 徒歩11分
- ベイフロント駅(出口C) 徒歩17分
営業時間
営業時間は、午前10時~午後7時。最終入館時間は午後6時となっています。
各展示への最終入場時間はそれぞれ異なるので、営業時間ギリギリに行かれる方はご注意ください。
チケット
施設内には複数の展示があって、展示ごとでチケットを購入するか、あるいは複数展示がセットで見られるチケットを購入するかどちらかとなっています。
今回私たちが行った FUTURE WORLD のチケット料金は、こちら。
シンガポール居住者:
大人 16$(約1,274円)
小人(2-12歳) 12$(約955円)
家族4名※ 45$(約3,695円)
※大人2名、小人2名のセット
観光客:
大人 19$(約1,512円)
小人(2-12歳) 14$(約1,114円)
家族4名※ 54$(約4,434円)
※大人2名、小人2名のセット
日本にあるチームラボの展示施設のお値段を調べてみたら、お台場も豊洲もどちらも大人料金が3,200円なので、シンガポールの方がずっとリーズナブルです。これはうれしい。足を運びやすくなりますね。
チケット売り場は地下2階にあります。
そして、お目当てのFUTURE WORLDも地下2階に。
FUTURE WORLD : アートとサイエンスが出会う場所
FUTURE WORLDは、日本のアート集団「チームラボ」による大人気の常設展示。
ここでは、「ガーデン・シティ」「サンクチュアリ」「公園」「宇宙」のテーマに沿った最先端のデジタルワールドを体験することができます。
今回はその中でも子供たちに特に人気だった「City in A Garden」と「Park」ゾーンを紹介します。
City in A Garden
FUTURE WORLDは、草花のデジタルアートが並ぶガーデン・シティから始まります。
Transcending Boundaries
ゾーンに入った途端、目の前に現れるのがこの滝。圧倒的な没入感。
カラフルで未来的、そしてどこか日本的なデジタルアートの幻想空間が広がります。
Sketch Aquarium
滝と花畑を抜けると、そこに広がるのは、来場者が描いた魚や海中生物が泳ぐデジタル水族館。
設置された紙に、クレヨンで自由に海中生物を描くことができます。
その絵をスキャンすると・・・自分が描いた生き物に命が吹き込まれ、デジタル水族館の中で生き生きと泳ぎ出すしくみ。
Park
Sketch Town
次のゾーンは、子どもたちが遊べるアトラクションがいっぱい。
まず広がるのは、シンガポールからインスピレーションを得た架空の街。
アートサイエンス・ミュージアムやマーライオン、シンガポールフライヤーなどの有名スポットも描かれています。
ここでも設置された紙に、クレヨンで建物、車、飛行機などを描いて、専用の機械でスキャンすると、それが大きな街の一部となり、触って遊ぶことができます。
Light Ball Orchestra
様々な色の光を放ち、音を奏でる大きなボール。ボールをたたくと、色と音が変わる仕組み。
子どもたちが転がすボールに共鳴するかのように、天井につるされたボールの色が変わります。
さいごに・・・
シンガポールのFUTURE WORLDは、最先端技術による非日常なアート体験。
それでいて、子供が楽しめる要素が多いのが特徴となっています。
ここは天候に左右されず涼しいところで遊べる、常夏のシンガポールではうれしいスポット。近隣の観光地とも近く、家族でときどき訪れたい場所の1つになりました。
今度は常設展だけでなく、巡回展示ブースにも行ってみたいと思います。