シンガポールへ引越

【海外引越】 引っ越し費用をとことん節約!18万円カットしたコツとは?[体験談]

家族で海外に引っ越すとなると、仕事や子育てをしながら、ビザの申請や家・学校の手配、日本で契約していたものの解約、荷物運搬準備などやることはいっぱい。

海外引越しでも荷物は壊れることなく安全に運びたいし、荷造りや書類など引越し手続きの負荷はできるだけ軽減したいけど、費用は節約したい・・・それが全て両立出来たらいいですよね。

うちは、梱包も荷物明細書の作成も依頼できるパックを利用しながら、初回見積もりを18万円カットし、1つの破損もなくシンガポールへの引っ越しを終えました。そのポイントをご紹介します。

海外引越しの流れ(船便・サポートありの場合)

自分にとって満足できる引っ越しにするためにも、まずは全体の流れを押さえていきましょう。

STEP1 荷物の大まかな選別

海外へ送る荷物と送らない荷物をまず大まかに選別します。送らない荷物は、①実家に送る、②廃棄する、③中古買取に売る、④トランクルームを利用するなどの方法を検討し、それぞれの準備を開始します。(節約ポイント)

STEP2 引越し業者へ荷物の下見と見積もりを依頼

見積もりを取りたい引越し業者を決めたら、下見に来てもらいます(訪問以外にもビデオをつかったオンライン下見も行われています)。

下見の時点では荷物が箱詰めされている必要はありませんが、各部屋ごとに海外に送るものが何で送らないものが何かを聞かれますので、ある程度分けておくか自分の中で明確にしておくと、荷物量(箱数)の算出がより正確になります。

荷物の量や周辺の道路状況、日程、配送方法などについて打ち合わせた上で、契約する引っ越し会社と契約プラン・搬出日を決定します。<節約ポイント>

STEP3 荷物の仕分け

渡航時に手荷物として持っていくものと海外に送りたいものとだけを残し、あとは箱詰めするだけの状態にします。危険物に該当するものや輸入が制限されている物、税金がかかる物などがありますので、引っ越し会社から渡される資料を事前によく確認しましょう。

圧縮して効率的に詰めたいものなど、自分で梱包したいものがある場合は、あらかじめ段ボールを受け取り、自分で荷造りすることも可能です<節約ポイント>

STEP4 提出書類の準備・提出

引っ越し会社の指示に従い、パスポートのコピーやフライト情報など税関手続きに必要な書類をそろえ期日までに引っ越し会社へ提出します。あわせて、積み降ろしや輸送中の万一の事故に備えた引越荷物保険の書類を提出します。

STEP5 荷物の梱包・荷物明細書の作成、搬出(引っ越し当日)

梱包を依頼できるプランを契約した場合、作業担当者が引っ越し当日に梱包しながら荷物明細書を記入してくれます。シンガポールに持ち込むDVDはジャンル、個数を記載したリストが必要になります(DVD/ゲームソフトは検閲される可能性があります)が、リスト作成も当日行います。そのためにも、事前に全ての荷物の内容・個数を把握し、整理しておく必要があります。
梱包した荷物は、ダンボール番号をチェックしてトラックに積み込まれます。

STEP7 外装梱包をして精算金額確定・入金

梱包した荷物は倉庫まで運ばれ、ひとまとめにして外装梱包され、荷物量とそれに合わせて精算金額が確定します。そのためにも、最終的に段ボールが何箱になるかが費用に大きく影響します。

STEP8 引っ越し業者による税関手続き

引っ越し業者が税関手続きに必要な書類を作成し、日本と海外の両方で通関手続きを代行してくれます。

STEP9 海外引越し先への搬入

現地担当者と荷物の届け日について打ち合わせをし、到着後、指定の部屋に荷物を運び入れてもらい終了です。プランによっては、荷物の開梱や家具の設置、段ボールの回収を行ってくれます。

 

初回の見積もりを大きく修正した節約のポイント

2020年の海外引越しでは、コロナ禍の影響でスマホのビデオアプリを使ったバーチャル下見でした。あらかじめまとめておいた荷物を、スマホ画面でひと部屋ずつ映しながら、メジャーを片手に、サイズ感や個数などを担当者に伝えていきました。

下見の日までに既にかなりの断捨離を決行したものの、届いた見積り金額を見て愕然。

夫は渡航済のため、私と子供の荷物だけ。テーブルや椅子、ソファー、テレビ、電子レンジや掃除機など家具・大型家電は一切もっていかないにも関わらず、Mサイズダンボールで50箱(容積7M3)という見立て。関税、付加価値税、消費税などの諸税金、保険料、海外国における保管料など諸費用を加えたら軽く50万円は超えそうな見積り額でした。

どう考えてもMサイズで50箱もあるとは思えない・・・そこで、内訳をいただくことに。

つぶれて困らないものは圧縮して段ボール数を減らす

海外引っ越しの場合、積み降ろしや輸送中の損壊がないように非常に丁寧に梱包されます。そのため、かなり余裕をもった箱数の算出をすることが分かりました。

例えば、箱のない靴なら、まず中に緩衝材として紙を詰め、さらに片足ずつ複数枚の紙で厚く包んで、靴同士がぶつからないように隙間に緩衝材を詰めた段ボールにそっと入れた場合に全体で何箱になるかというカウントをします。

そのため今回靴だけでMサイズダンボール「4箱」と見積もられていたのですが、シンガポールに持っていくのは私と子供2人分のスニーカーやサンダルがメイン。割れ物や壊れて困る物なら丁寧に梱包してもらえるのはありがたいですが、つぶされて困るような靴はないし、重ねて圧縮すればどう考えてもMダンボール1箱に収まるはず。

そこで、下見の時点ではまだシューズクローゼットに並べてあった靴を全て取り出して2~3足ずつ小袋に入れてから大きな収納袋にまとめ、「Mサイズダンボール1個に入ります」という写真を送りました。

おまとめ梱包で段ボール数を減らす

また、引っ越し業者さんの見積り時のダンボール数カウントの特徴として、種類ごとに分けてSサイズダンボールでカウントするものが多いことが分かりました。

もちろんその方が、荷物明細書も作りやすいし、1箱が軽い方が運びやすいし、お客様目線でもその方が開梱しやすいのは分かるのですが・・・できるだけ箱数を減らしたいので、そういうカウントではなく、これとこれとこれとこれを全て1箱にいれたらMサイズ1箱に収まるし、それでも重量オーバーしませんよ!ということを伝えるために、いただいた見積もり内訳をExcelに打ち直し、私が考える梱包で組みなおして、その場合のサイズと重量に関する情報を加えて返信しました。

※船便を利用した場合、1箱ごとの重量制限は厳しく問われないので、重くても持ち上げられる重さであれば可。ただし、航空便利用の場合は重量に注意

自分で組みなおした結果、ダンボールは、約50個(7M3)から25個(3M3)に。それによって、見積金額は45%減の22万円になりました。

自分で梱包して段ボール数を減らす

今回、結果的に15箱は自分で梱包し、台所用品の一部とお皿の一部、引っ越し当日まで詰め切れなかった雑貨の一部を10箱について梱包作業していただきました。
正直なところ、当日梱包作業を全てお願いしていたら、同じ荷物量でもダンボール50個になったと思います。

「ん?これなに?」(業者さんに梱包いただいたダンボールを開梱中)

「え、まさかの荷造り用ビニールテープ!」(緩衝材いらなくない?)
「うそー!ガムテープまで1個ずつ緩衝材で包んでるの?」

本当に信頼できる素晴らしい作業なんです。搬出当日に梱包作業をしてくださったときの手際はまさにプロの技でした。そのため、今回の海外引越で割れたり壊れたりしたものは1つもありませんでした。本当に感謝しています。

でも、素晴らしいクオリティ・・・だからこそ、そのクオリティを必要としない、素人がぎゅうぎゅうに箱詰めしても壊れようがないものについては、自分で詰めることでダンボール数を減らす。というのが、最大の節約方法じゃないかなと思います。
(もし今回の渡航が「海外赴任」で会社が費用を持ってくれるなら、全部丁寧に梱包していただいても問題ないんですけどね)

今回15箱は自分で詰めたことで、全体で予定通り25箱にすることができました。

梱包明細書はプロに作成いただくのがおすすめ

また今回、梱包と梱包明細書の作成もお願いできるプランを選択しましたが、梱包明細書(パッキングリスト)の作成をお願いできるというのは非常に大きなメリットだと分かりました。

梱包明細書(パッキングリスト)とは

海外引越しでは、すべての荷物が通関手続きを受けます。
そのため、どの箱に何が、いくつ入っているかを示すパッキングリスト(梱包明細書)と呼ばれるリストを1箱ずつ作成します。輸出入の通関と貨物輸送保険を手配するための書類なので、できる限り正確に記入する必要があるのですが、これがなかなか難しい(荷物の品名として「日用雑貨」などは不可)

例えば、歯ブラシやシャンプーの詰め替えなどを大量に持っていく場合、できる限り正確にといっても、歯ブラシXX本、シャンプー詰め替えXX袋などとそこまで詳しく書く必要はないそうなのですが、その勘どころが分からない。

私の場合、自分でもリストアップできるものは、自分で梱包した上に箱に何が入っているか品名と数をポストイットに書き出して箱ごとに貼っておいたのですが、どう書いていいか分からないものは、引っ越し当日に作業に来てくださった方がヒアリングしてその場で作成してくださいました。

その、品物のカテゴライズと数量の決め方が早いこと早いこと!!

「これは、衛生用品としてだいたい30くらいで大丈夫です」「これは〇〇という品名で記入します」などと迷うことなくあっという間に作成してくださいました。

今回見積もりを取って分かったことですが、引っ越し費用は主としてダンボールの容積で決まるため、梱包・梱包明細書をお願いするプランを選択しても、さほどコストには違いがないので、素人が非常に時間をかけても不正確に書いてしまうリスクを減らすためには、プロにお願いするのがオススメです。

<実際の見積りより>
例:セルフプラン 15箱で13万円(1箱あたり8,667円)
パックプラン 25箱で22万円(1箱あたり8,800円)

シンガポールから日本に帰国する際にも、梱包明細書(パッキングリスト)の作成は是非プロにお願いしたいと思います。

さいごに・・・節約と高品質を両立する方法

海外引越し費用の節約と高品質を両立したい場合は、

  1. まず、断捨離をして、荷物の全体量を減らす
  2. たとえ、梱包をお願いできるプランを選択するとしても、何をどの段ボールに詰めるか自分で考えて整理し、丁寧に梱包すべきものと圧縮できるもののメリハリをつけて自分で箱詰めすることで、必要以上にダンボール数が増えるのを防ぐ
  3. 特に注意すべき割れ物や梱包が難しいものは、信頼できるプロに梱包をお任せする
  4. 荷物が多い場合は、梱包明細書の作成をプロにお願いできるプランは非常に有効。引っ越し費用は主としてダンボールの容積で決まるため、梱包・梱包明細書をお願いするプランを選択しても、さほどコストには違いがない。そのため、素人が非常に時間をかけても不正確に書いてしまうリスクを減らすためには、プロにお願いするのも一案
  5. 比較的すぐに使うものはEMSで送る、貴重品やすぐに使うものは手荷物で持っていく、と手段を分散することで、到着に要する日数の差による不便さや滅失のリスクを最小限にする

自己負担での海外引越を検討されている方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。また来てくださいね!
↓↓ クリックで応援いただけるとうれしいです ↓↓ にほんブログ村 海外生活ブログ シンガポール情報へ
にほんブログ村
error: Content is protected !!